中華風

短編小説

【R18短編小説】国破れたるは隷属の理、ヤンデレ男の御前に破れたり

謀反により皇帝の娘から下女へ身分を落とされた春蘭は、今日、十八歳の誕生日を迎えた。国破れたるは隷属の理に倣ってやがて穢される身を悲観しながら、今夜も三十歳ほど年上の謀反人を陛下と呼んで寝所に仕える。
春のやさしい月明かりのように

最終話 永遠

【R18恋愛小説︰春のやさしい月明かりのように】今宵、王宮に灯される火が消えることはない。赤いろうそくに灯される火には、王と王后の魂が深く永遠に結びつき、命がつながるようにとの願いがこめられている――。悲劇に翻弄された愛の物語、完結。
春のやさしい月明かりのように

第六話 月光

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】凍りついた冬をゆっくりと溶かすような優しい月明かりが地に注ぎ、ありとあらゆるものを照らしている。あまりに穏やかで、時の流れさえ止まってしまいそう。ふたりで築いていけたらいい。本来、そうなるはずだった未来を。
春のやさしい月明かりのように

第五話 陽王

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】弄びたかったわけではない。苦しめるためにそばに置くわけではない。涙を見る度に、心がちりじりに引き千切れてしまいそうになる。敵ではなく夫として会えていたなら……。
春のやさしい月明かりのように

第四話 黒幕

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】聞き間違えるはすがない。夕焼けの空色のように儚げで上品な面影は全くないが、毎夜手を握って眠ってくれた夫の声――。
春のやさしい月明かりのように

第三話 糸口

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】嫌。この男の胸で泣くなんて。でも、あの日から孤独に耐え抜いた心に、陽王の体温が染み込んでくる。嫌。これでは、すべてを奪った男に屈してしまう。苦しくて、硝子ガラスが砕けるように心が割れてしまいそう。
春のやさしい月明かりのように

第二話 命日

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】命日だというのに、弔いの灯籠とうろうも供え物もない。とらわれの身にできるのは、ただ静かに心の中で祈りを捧げることだけ。空を飛ぶ鳥の何とうらやましいことか。
春のやさしい月明かりのように

第一話 詞嬪

【R18恋愛小説:春のやさしい月明かりのように】季節の移ろいを告げる雨が、叩きつけるように激しく降っている。こんな夜は、いくらかましだと思える。寝台がきしむ音も淫靡な息づかいも、雨音と雷鳴がかき消してくれるから――。
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